T6 privateresidence
主要用途  専用住宅

構造     在来木造

規模     2階

敷地面積  289.567 u   

建築面積  108.47  u   

延床面積  166.007 u   

竣工     2006.07

 増改築物件である。 要望、予算、現地の第一印象等から新築ではなく増改築を選択した。既存住宅は南面に長く続く片廊下で居間までは光が届いてなかった。この廊下をリビングに取り込むのを話合いの中で敢えて取らず廊下を残す方向とした。廊下の南面は戸袋合せて9枚の障子とし光を拡散させ既存のサッシを覆い隠す、連続するデザインと3つの要素を持たしている。LDからキッチンの存在は消しLD間の目線も高さで切り、密接な関係を保ちながらもそれぞれを独立させている。廊下奥に水廻りと寝室を配置し将来は1階のみで機能するように計画した。2階には書斎、納戸、客間、個室を既存の部屋に割り当て内装の模様替えにとどめる。外観も極力既存のままとし玄関位置を変えアプローチを長めにし要望にあったエントランスを大きく取り土間とする。土間とリビングは障子一枚隔てた関係である。廊下を取ることで土間、LDKは回遊性のある構成も出来た。もうひとつ今回のテーマとなった黒と白の対比が空間に良い緊張感を与えながらも、それでいて矛盾するようだが落ち着きもあたえてくれているように思える。(長井)